この記事を読んでわかること

食宅便の「塩分ケア」は、1食当たりの塩分を2.0g以下に抑えたメニューです。

その「塩分ケア」を、食宅便の他のシリーズも食べてきた筆者が本音でレビュー。

特徴やメリット・デメリットは?

そして、「1つだけ困った件」とは?

 

食宅便のコースにも、美味しくないものがあるんです。

今まで利用した中にハズレは無く、総合的に美味しい宅配弁当だと思っていたんですけど。

それがこれからご紹介する「塩分ケア」です。

 

外食やコンビニ弁当って味付けが濃くて、塩分の取り過ぎが気になりますよね。

かといって、「低塩」や「減塩」は美味しくないと思っている方も多いでしょう。

そう考えて利用した食宅便の塩分ケアに関するレビューです。

 

 

食宅便 塩分ケアコースとは

 

食宅便の塩分ケアは、食宅便が揃える「ケアシリーズ」の一つ。

1食当たりの塩分を2.0g以下に抑えているのが最大の特徴です。

 

なぜ塩分2.0g以下なのか?という疑問に対する根拠がこちら、厚労省の資料。
(太文字は筆者による。)

 

健康な日本人の成人男女が当面目標とすべき1日の食塩摂取量は各々7.5g未満と6.5g未満とされていますが、最近の調査結果によると何れも平均2g程度(濃口しょう油に換算すると小さじ2杯強に相当)上回っている状況です。また、高血圧や慢性腎臓病の方については、重症化予防のため1日6g未満とすることが推奨されています。

引用:e-ヘルスネット|厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

なかなか厳しい数字ですね。

それだけに、塩分のとりすぎを気にする方には「食宅便の塩分ケア」は強い味方。

 

なお、塩分ケアには基本的にAからGの7つのコースがあるんですね。

各コースの7食平均の栄養成分は以下の通り。(成分の記載は順番を変えています。)

表は横にスクロールできますので。

コース名 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
A 1.5 238 15.5 14.1 12.2 281 150
B 1.7 241 16.3 13.7 13.0 317 150
C 1.7 216 15.0 11.1 13.8 326 147
D 1.5 246 16.8 13.6 14.7 310 155
E 1.7 241 12.9 13.1 17.5 301 138
F 1.9 232 14.5 13.2 13.9 236 128
G 1.7 223 14.5 12.9 12.1 272 156

 

それぞれのコースには、7食分がセットされています。

そして1食当たりのおかずは5品。これって他社と比べても多いんですよ。

 

ちなみに、値段は1食当たり620円(税込み)、これも他社と比較して安い部類

低塩や減塩は長い期間取り組む課題ですから。

そういう意味ではうれしい値段設定と言えます。

 

\体にやさしい!/

 

 

食宅便 塩分ケアコースのレビュー

 

今回筆者がチョイスしたのは、【塩分ケア おかず7食C】。

これを、筆者が普段食べるご飯茶碗大盛り2杯のおかずとしてレビューしました。

 

初めに総合評価から。

 

低塩を感じさせない工夫があり、味付けも悪くないです。

ただ正直に言えば、物足りない・美味しくないと思うおかずも…。

塩分ケアは、食べる人を選ぶメニューと言えますね。

塩分を控えたいなら「低糖質セレクト」の方がおすすめ

 

「食べる人を選ぶメニュー」とは、万人向けではないという意味。

やっぱり塩分2.0g以下ですからね。薄味な訳で。

「1食当たりの塩分は絶対に2.0g以下!」と決めている方には良いかと。

 

では個別にレビューを。

実食したのは以下の通りで、メニュー名をタップすると説明記事にジャンプします。

 

メニュー名
赤魚の煮付
ハンバーグおろしソース
鯵(アジ)の当座煮
さっぱり豚肉の中華風
鶏のトマトソースとじゃが芋の洋風煮
鰤(ブリ)の山椒焼き
コク旨韓国風チゲ

 

 

赤魚の煮付

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • ほうれん草とツナの炒め物
  • マッシュポテト
  • ミートソース
  • 茄子の香味ソースかけ
  • 赤魚の煮付け

 

栄養成分は以下の通り。
(表は横にスクロールできます。以下同じ。)

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.7 217 15.0 9.0 19.0 349.0 148.0

 

 

ポイント!

やっぱり、というか当然というか、全てのおかずが薄味です。

特にナスの香味ソースかけは美味しくない。

それ以外は「まずい」とは言い切れないレベル。

 

 

ハンバーグおろしソース

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • スクランブルエッグ
  • 玉ねぎとマッシュルームのソテー
  • カボチャのグラタン風
  • エビとブロッコリーのソテー
  • ハンバーグおろしソース

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.7 218 13.1 10.0 18.8 443.04 176.79

 

 

ポイント!

ハンバーグおろしソースやスクランブルエッグは安定の美味しさ。

カボチャのグラタン風も良い箸休めでしたよ。

見た目もきれいで、全体的に満足度の高いメニューでした。

 

 

鯵(アジ)の当座煮

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • 小松菜と小えびの和え物
  • カボチャの煮物
  • 鶏肉の黒コショウソース
  • おからのカレー風味
  • 鯵(アジ)の当座煮

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.7 205 15.3 8.8 16.1 341.0 164.0

 

 

ポイント!

鶏肉の黒コショウソースは、鶏肉が柔らかくて良い味。

おからのカレー風味も、香辛料のお陰で薄味を感じさせませんでしたよ。

でも、メインの鯵(アジ)の当座煮はハズレでしたね。

 

 

さっぱり豚肉の中華風

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • キャベツとあさりのボンゴレ
  • 五目豆煮
  • サワラ唐揚げのあんかけ
  • 中華五目春雨
  • さっぱり豚肉の中華風

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.5 205 18.4 10.1 10.2 186.15 148.92

 

 

ポイント!

キャベツとあさりのボンゴレが美味しい!あさりはプリプリだし。

サワラ唐揚げのあんかけや、さっぱり豚肉の中華風も美味しくいただきました。

五目豆煮は薄味でしたが、全体的には満足度の高いメニューでしたね。

 

 

鶏のトマトソースとじゃが芋の洋風煮

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • れんこん炒め
  • ほうれん草の白和え
  • ジャガイモの洋風煮
  • 厚揚げとナスのおろしあん
  • 鶏のトマトソース

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.9 214 17.3 12.3 11.8 398.0 142.0

 

 

ポイント!

れんこん炒めは塩気も甘みも感じませんでしたね。これはハズレ。

また、ジャガイモの洋風煮は食感がイマイチ。

メインの鶏のトマトソースはマシでしたが。

 

 

鰤(ブリ)の山椒焼き

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

 

  • きんぴらごぼう
  • パイナップルのコンポート
  • 絹揚げともやしの肉味噌掛け
  • 小松菜とコーンのこがし醬油風味
  • 鰤(ブリ)の山椒焼き

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.8 201 18.2 9.5 10.7 344.0 179.0

 

 

ポイント!

パイナップルを除き、どのおかずも低塩ながら旨みを感じたお弁当でしたね。

それに鰤(ブリ)の山椒焼きは、まったく生臭さもなくて身もふっくら。

魚のメニューは匂いが気になるだけに、期待はしていなかったのですが。

良い意味で裏切られました。

 

 

コク旨韓国風チゲ

 

おかずは時計回りに、以下の内容でした。

  • チンゲン菜と鶏肉のソテー
  • 薩摩芋のシナモン風味
  • もやしナムルの卵のせ
  • 野菜の旨煮
  • コク旨韓国風チゲ

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) カリウム(mg) リン(mg)
含有量 1.6 233 12.1 15.4 11.5 241.68 102.6

 

 

ポイント!

コク旨韓国風チゲは、ちょっとピリ辛。ご飯がすすむ味付けでしたね。

野菜や魚(ホキ)、豚肉、豆腐が入って、栄養バランスもバッチリ。

でも全体的にはもうちょっと味付けが濃くても良かったかな。

 

\体にやさしい!/

 

 

食宅便の塩分ケア「1つだけ困った件」

 

全てのメニューを食べ終わって感じたことをまとめました。

「1つだけ困った件」についてもお伝えしますね。

 

全てのメニューを食べ終わって

筆者が「1つだけ困った」のは、低塩ケアシリーズを全面的におすすめ出来ないこと

真剣に減塩に取り組んでいる方専用という印象を受けました。

病院食に近い食事と言えばおわかりでしょうか。

 

前述の通り、物足りない・美味しくないと思うおかずがちらほら…。

辛みや油、旨みを加える等の「美味しく食べられる工夫」はあるんですけど。

食宅便の中では、美味しくないコースといった感じですね。

 

でも、塩分ケアは1食当たりの塩分が2.0g以下というのが最大のポイント。

繰り返しになりますが、「1食の塩分は絶対に2.0g以下。」と決めている方に良いかと。

 

\体にやさしい!/

 

 

他に塩分控えめなコースはあるか

 

上の写真は低糖質セレクトBの「赤魚のアボカドソースと豚肉のソテー」。

実は、この「低糖質セレクト」も、塩分は控えめなんですよ。

低糖質セレクトBというコースの栄養素は、7食平均で以下の通りです。

 

栄養成分 食塩相当量(g) エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 糖質(g) 食物繊維(g)
含有量 1.7 225 19.2 13.0 7.7 5.9 1.8

 

カリウムとリンの記載はありません。

でも、十分に低塩ですよね。

それにね、何よりも美味しいんですよ。味の評価では塩分ケアよりも上です。

しかも値段は1食当たり560円(税込み)だし。

 

低糖質セレクトには、塩分2.0gオーバーのコースもありますが、それでも約2.0gと言える範囲。

そのため、以下に当てはまる方には低糖質ケアがおすすめですね。

 

  • 1食の塩分は2.0g程度であれば良い。(2.0g以下である必要はない。)
  • カリウムやリンの含有量が分からなくてもOK。
  • 塩分だけでなく、糖質も気になる。
  • 糖質ダイエットに興味がある。(ダイエットしたいなら、運動もしてくださいね。)
  • 美味しい宅配弁当希望!

 

食宅便の低糖質セレクトに興味を持った方は、こちらもご参考に。

低糖質セレクトのレビュー記事です。

 

あわせて読みたい!

 

 

食宅便 塩分ケアコースのメリット・デメリット

 

塩分ケアコースを食べて感じたメリットやデメリットを。

 

食宅便 塩分ケアコースのデメリット

まずはデメリットからお伝えしますね。

 

デメリット
  • 味付けに「物足りない」と思うおかずがいくつかある。
  • 温めムラができる。

 

塩分が2.0g以下ですからね。それは分かっているんですが…。

やっぱり物足りないな、と思っちゃうんですよ。

感覚的にはおかずの3割程度がハズレです。

食宅便の他のコースよりもハズレが多いですね。

 

温めムラができるのは、安い電子レンジを使っているせいかもしれません。

お弁当が半解凍の状態でレンチンすることで解消しました。

追加で加熱すれば良いだけの話ですしね。デメリットは言い過ぎでした。

 

 

食宅便 塩分ケアコースのメリット

 

メリット
  • 1食当たりの塩分が2.0g以下に設定されている。
  • 低塩ながら旨みを感じる工夫がある。
  • 塩分だけでなく、カリウムやリンも管理されている。
  • おかずが5品もある。

 

塩分控えめな宅配弁当は他社にもありますが、

  • 塩分量は2.0g以下
  • 美味しい

を両立させるのは大変なこと。

真剣に低塩や減塩に取り組む方にとって、塩分ケアは良く出来たコースだと言えるでしょう。

 

\体にやさしい!/

 

 

食宅便の塩分ケアコース まとめ

 

食宅便の塩分ケアコースについてまとめました。

 

  • 1食当たりの塩分は2.0g以下。
  • 値段は1食当たり620円(税込み)。リーズナブルで使い続けることができる。
  • 塩分だけでなく、カリウムやリンの表示もある。
  • 塩分の不足を感じさせない工夫があり、美味しく食べられる。
  • おかずが5品もあり、楽しみながら食事ができる。

 

これらは良い点ですね。

一方で、

 

  • (塩気がなくて)物足りないおかずがある。
  • 感覚的にはおかずの3割がハズレ。

 

という残念な点もあるんですけど。

 

いずれにしても食宅便の塩分ケアは、

 

  • 真剣に低塩や減塩に取り組み、
  • 1食当たりの食塩を2.0g以下に抑えたいという方に最適

 

です。

1食当たりの値段が620円(税込み)と、コスパが高いことも魅力ですしね。

 

\体にやさしい!/

 

 

「塩分は2.0g程度で良いや」という、ゆるい低塩を希望されるなら。

食宅便の低糖質セレクトもご検討くださいね。

 

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